第三集

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かわち野

かわち野第三集 三代目 桂春団治 坂下 啓子  私は小学生の頃家族に、二、三カ月に一度、京都駅から省線(今のJR西日本)に乗り大阪の角座に連れて行ってもらった。当時漫才絶頂期で覚えている漫才師は、ダイマル・ラケット、ミスワカサ・ヒロシ、久丸...
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かわち野第三集 小さな町のバス通り 黒江 良子  昭和三十年から四十年頃、大阪南部の小さな町の想い出話である。その頃は、私にとって昭和の昭和らしい時期であった。 バス通りを挟んで、古くて歴史のある楯原神社を中心に初詣、夏祭り、秋祭りと人々の...
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かわち野第三集 やっぱり おんな 岩井 節子  友人のSさんが美容院で、ある女優さんの写真を見せて「こんな髪型にしてください」と言ってやって貰ったと聞いて「え~、勇気あるなあ。私恥ずかしくてそんなことよう言わんわ」と云った翌日。鏡に映った自...
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かわち野 第三集 はじめに 綴り方講師 数田 加代子  お題は自由。枚数は四百字詰原稿用紙に概算して五枚まで。この条件で書き上がる度にコピーを他の受講生と講師に配り、熟読してもらう。それを皆で読み合わせして、感想や改善点を述べ合う。その後、...