かわち野

かわち野第四集

はじめに

綴り方講師 数田加代子

 今年で四冊目となる受講生による作品集です。
 昨年まで一人一編としていた掲載数を一~二編にしました。その結果、小説、旅行記を含む、盛りだくさんの作品が集まり、読み応えのあるエッセイ集に仕上がりました。
 そして、今年は特に読者を意識し、講師と受講生が校閲(原稿の正誤・適否を確かめること)に当たりました。誰でも自分の作品にこだわりや思い入れがあるので、表現や表記の間違いに気づかないことがあります。そこで第三者のチェックが必要になるわけです。
 一方、あまり厳密に校閲をすると作者の個性を壊しかねません。作者の思いを尊重しつつ、不特定多数の読者にも抵抗なく読んでいただけるようにする。今回、これが一番の課題となりました。
 そんな受講生の熱い思いを受け止めていただきたいと思います。
二〇一七年三月吉日