第九集

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かわち野第九集 あとがき 綴り方と話し方のクラブ アイ・マイ・ミー~「生きるって 素晴らしい!」を実感できる講座~ 代表 重里 睦子  綴り方と話し方のクラブ〝アイ・マイ・ミー〟が主催する『生きるって素晴らしい! を実感できる講座』は発足以...
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かわち野第九集 脱 皮 コアチュラ  私は今の自分が好き――。 少しずつだけど、物事を前向きに考えられるようになってきている。そんな自分が私は好き。そんな自分が愛おしく思えている。 最近になって、掃除機をかけながら歌っている自分に気がついた...
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かわち野第九集 小春日和 黒江 良子  二〇二二年十一月の小春日和のある日、二人はやって来た。 四年前に亡くなった長兄の奥さん、つまり義姉と東京に住んでいる姪の公美子。 夫の腰の手術後、見舞いに行きたいと言ってくれていたが、コロナ禍で会う機...
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かわち野第九集 たったこれだけで 岩井 節子  コロナ禍や自然災害が続き、人々の不安を煽るような示威的行動を繰り返す国のニュースも後を絶たない。何故なんだろうと鬱々した気分で居るとき、ウルグアイの元大統領ホセ・ムヒカ氏の言葉が書かれた「世界...
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かわち野第九集 干し芋 井上 文子  スーパーに行くと、食品の陳列が大体決まっている。「あ~もうこの時期が来たのだ」と思う。置き場所もいつもと変わっていない。孫達に送ってやろう……。まあいいかと通り過ぎようとしてしっかり見ると、粉が吹いてい...
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かわち野第九集 冬紅葉 山田 清  数えてみれば、8年程になる。 自宅近くからバスに乗り、中百舌鳥駅で地下鉄御堂筋線に乗り換える。直通の北大阪急行・千里中央駅まで、およそ1時間半。一つは趣味の会合に、もう一つは、かかりつけとなった歯科医への...
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かわち野第九集 念願かなった、桜旅 三浦 佐江子  ひょうたん桜を見るツアーで、四国の高知と松山を巡った。 その桜を知ったのは二十年ほども前のこと。縦横無尽に枝を広げた写真が雑誌の見開きのページに載っていた。高知県生まれの写真家が、満開の時...
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かわち野第九集 美しい地球の上で 松本 恭子  父の転勤で小学五年生から住むことになった、北海道室蘭市母恋(ぼこい)南町には、地球が丸く見えるスポットの、景勝道内一位の地球岬があった。 百メートル余りの断崖絶壁の上から望む太平洋は雄大で、は...
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かわち野第九集 二〇二三年、バービー愛 再燃 林 和子  はじめに、『バービー』といっても、芸能人の『バービー』ではありません。 身長30センチ程の、『リカちゃん人形』より大人っぽいナイスボディの着せ替え人形のことです。 小学生の頃、母に買...
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かわち野第九集 コロナ禍の中で 西村 雍子 秋雨が静かに降る十月半ば、昨日までの夏日を思わせる暑さが少し和らいでほっとしている。八月から咲き始めるはずの芙蓉の花が、今年は十月に入ってから咲き始めた。世界中に新型コロナウイルスが蔓延し、あの夏...