第四集

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かわち野第四集 あとがき 綴り方と話し方のクラブ アイ・マイ・ミー 代 表  重 里 睦子  二度とない人生をいかに生きるか――。これは長寿、短命にかかわらず大切なことだと思います。 この『生きるって素晴らしい!を実感できる講座』が開講して...
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かわち野第四集 九度山の赤 山田 清  かねてよりの打ち合わせ通り、南海電鉄高野線の九度山駅に、もれなく刻限に集結した。真田十勇士ならぬ、話し方と綴り方の教室、「アイマイミー」の十二有志が参陣した課外授業だった。真田の赤備えにならい、私は赤...
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かわち野第四集 天野街道 山田 清  今年の花見は、天野街道の桜と決めていた。 桜の開花情報にお天気情報、それに自身の体力事情を考慮して、三月末のこの日を選んだ。 南海電鉄高野線の金剛駅で降りると、まず狭山神社に参拝し、この旅を始めた。狭山...
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かわち野第四集 北海道の山と旅 宮井 一行  北海道へは会社の出張で数回行ったが、登山や観光旅行とは縁がなかった。平成六年、定年退職後、三年間延長で働いた。しかし、仕事に余り身が入らず、一九九七年(平成九年)の夏期に永年の念願が実現出来た。...
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かわち野第四集 バンクーバー国際マラソン大会とカナディアンロッキーの氷河の旅 宮井 一行  今から二十年前の平成八年三月に、三十九年間勤めた会社を退職した。台湾や中国、インドネシア、シンガポール等は仕事の関係で出張したが、カナダ(面積=九百...
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かわち野第四集 Come again (京都人) 松本 甫  京都は平安京が造営されてから明治初期に東京に移るまで日本の首都であった。この地を訪れた人たちを虜にする京都の魅力とは何か? それは『京都人』に違いない。 京都盆地には平安京以前に...
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かわち野第四集 亡き母への手土産 松本 恭子  片付けたつもりのアイロンに蹴つまづき、間一髪で転倒をまぬがれた事があった。 このとき、かなり前に朝刊のコラム欄で読んだ、家事評論家吉沢久子さんの、『老いじたく考』の一文が胸をよぎった。〈老いは...
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かわち野第四集 合わせ鏡 松本 恭子  揃って八十歳代後半で、何ごともスローテンポな老女三人の旅は、気は若くても一つや二つの病持ち。随所で老いを認めつつ開き直ってたのしんだ。 四月のはじめ、東京の友「坪(つぼ)さん」こと坪川ユヒさんから電話...
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かわち野第四集 たんぽぽ 西村 雍子  この春、満開の桜の木の下に、黄色のたんぽぽの咲いているのが目に留まった。二、三本を葉と一緒に摘み、持ち帰りコップに挿した。一度是非あの真ん丸いたんぽぽの綿毛が出来るのを観察してみようと、思ったからだ。...
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かわち野第四集 家族旅行 西村 雍子  それは何気ない次女洋子との会話から始まった。「またお父さんと有馬へでも旅行したいね」「お父さんと三人で、カニを食べに丹後の方へ車ででかけたのは、何年前になるんやろね」 主人が今の病気を発病する前から、...