かわち野

かわち野 第三集

はじめに

綴り方講師 数田 加代子

 お題は自由。枚数は四百字詰原稿用紙に概算して五枚まで。この条件で書き上がる度にコピーを他の受講生と講師に配り、熟読してもらう。それを皆で読み合わせして、感想や改善点を述べ合う。その後、作品集に掲載する作品を決め、推敲(文章に磨きをかける)、添削(文章を削ったり、書き加えたりする)、校正(語句などの誤りをチェックする)をしました。
 どの作業も一朝一夕にできるものではありません。それらを経て受講生は「読む力」と「書く力」を身に付けていきました。
 こう書くと、大変だなと思われるかもしれません。いやいや、読み合わせの時間には笑いも起こり、製本作業もリラックスムードで進行できたことを付け加えておきます。
 読者の皆様には、そんな制作過程も想像しながら読んでいただければ幸いです。
二〇一六年三月吉日