亡き母への手土産

第四集

かわち野

かわち野第四集 亡き母への手土産 松本 恭子  片付けたつもりのアイロンに蹴つまづき、間一髪で転倒をまぬがれた事があった。 このとき、かなり前に朝刊のコラム欄で読んだ、家事評論家吉沢久子さんの、『老いじたく考』の一文が胸をよぎった。〈老いは...