第二集 かわち野 かわち野第二集 川のような海 山田 清 二十六才の夏。 時刻表、メモ帳、簡単な着がえ等、その年の夏計画をバッグに詰めた。暑さに私自身が溶けてしまわないように思いきり派手に装いながらも、ケチで気楽な一人旅に出掛けた。 往路は、すべて普通電車... 第二集