愛犬 コロ

第五集

かわち野

かわち野第五集 愛犬 コロ 黒江 良子  息子達が小学生の低学年の頃である。 午後三時過ぎ、もう帰って来る頃かなあと何気なしに門扉を開けようとした時、一匹の首輪のない犬が門扉と私の間をすり抜けて入って来た。「あっ」と声を上げ「こらあ!」と叫...