第五集 かわち野 かわち野第五集 箏と私 西村 雍子 私がこの箏に出会ったのは、昭和三一年、十九歳の時。京都のK病院に看護婦として就職し、寮生活をしていた頃である。 私が箏を習いたいと言ったので、伯父が送り届けてくれたのだ。伯父と父も尺八を吹いていて、邦楽... 第五集