雅子姉さん

第七集

かわち野

かわち野第七集 雅子姉さん 松本 恭子  卒寿を迎えて、身辺整理が進まず焦りを覚える。階段下の物置に横たえておいた編機、ずい分働いてくれたけれど、未練なく処分することにした。 編機と言えば、逞しく生きた六歳違いの姉を切なく想いおこす。 私が...