靴下を食べる靴

第五集

かわち野

かわち野第五集 靴下を食べる靴 徳重 三恵  私は奇妙な赤い靴を一足持っている。 その靴を手に入れるまでには靴屋を何軒もはしごをした。なにしろ何十年と連れ添った外反母趾の両足に合う靴は、おいそれとは見つからなかったからだ。 店員の言うままほ...