第11集 かわち野 かわち野第11集夏の少女林 和子 少女とは、何歳くらいの女の子のことを指すのだろうか。 この夏休み、駅で知り合いの女の子を見かけた。この子は中学一年生、ついこの間までランドセルを背負う小学生だった。 朝の見守りサポーターとして小学生の通学路... 第11集
第11集 かわち野 かわち野第11集巡礼の旅西村 雍子 この旅は、わが国で有名な西国巡礼の旅ではなく、カトリックの世界的な教会を巡る旅である。 ある日曜のミサ聖祭の終わりに聞いた司祭の誘いの言葉が耳に残った。「2024ルルド春の巡礼―― フランス巡礼の旅へ行き... 第11集
第11集 かわち野 かわち野第11集「年賀じまい」に想う ~点描の記憶~徳重 三恵 毎年十二月になると、私は五十枚ほど年賀状を書いている。その多くの文面に、「今年こそ、暖かくなったらぜひ会いましょう」の言葉を添えているが、書き続けて既に二十数年は経つ。 もうい... 第11集
第11集 かわち野 かわち野第11集一万五千歩の旅滝尾 鋭治 私は昭和二十六年五月、当時の大阪府下藤井寺町から徳島県南部の旧大野村へ引越した。中学二年に進級したばかりの頃だ。昭和二十四年に肺結核を患っていた父が他界し、その後生活に困窮した挙句の果ての夜逃げだっ... 第11集